前回はブラジルの住宅の種類と共有エリアなど「外」について書きましたが、
今回は住宅の「中」がどうなっているのか紹介します。
日本と違う点、便利な点、不便な点、下見時のチェックポイント
など日本人のみなさまにより快適なブラジル住生活を送られるよう
を伝授します!
間取り
一般的に多い家やアパートの間取りは2LDK,3LDKが多いです。
4LDKともなるとぐんと家賃が上がります。
LDKがあるのは前提なので、不動産屋の宣伝などでは
2 dormitórios(quartos) 寝室2部屋
2 dormitórios(quartos) e 1 suíte 寝室2部屋、主寝室1部屋
と表されることが一般的です。
じゃ、中に入ってみよう~!
玄関ドア porta
ブラジルのドアは基本的に外も内側も「鍵」で閉めます。
内側は日本のように鍵を抜いて、ドアについている鍵で閉めるのではないので、
鍵どこ置いたっけ?
ということが起こらないのはとても良いです(笑)
防犯のために鍵穴が二つついているところもあります。
日本によくある覗き穴やドアチェーンはついていません。
玄関 entrada
ブラジルは土足で入るのが基本なので、玄関というものはなく、
ドアを開けたらすぐにリビングルームです。
entaradaという言葉はどちらかとアパートの共有エントランス
で使います。
リビングルーム sala de estar
リビングルームは1日のうちの大半を過ごす場所なので、
床の素材に注目してみましょう。ブラジルの住宅の床は3種類あります。
多い順で以下の通りです。
1. タイル Piso porcelanato
冬は冷たく、夏はひんやりしていて気持ちよいです。
目地が汚れやすく、掃除が少し大変です。
2. 木材フローリング Piso laminado
冬はタイルよりも冷たさを感じません。
リビングやキッチンはタイルだけど寝室は木材フローリング
という内装にしている家も多いです。
水に弱いのが難点。
3. Piso PVC
木目模様のビニールフローリング素材です。
見た目は言われないと木材に見えます。
冬はタイルより冷たくないけれど、木材よりは冷たいです。
水に強く掃除しやすいのが良いです。
土足にしたくない日本人としては2.3の床がより好ましいと思いますが、
床の種類でで絞ると住む場所の選択肢がぐっと減ってしまいます。
タイルのフローリングでも絨毯を敷いたり、フロアマットはtatame(畳!)という名前で
売っているので、寒さ対策はできます。
ベランダ varanda
ブラジルの住宅にはバーベキューグリルが備え付けられているベランダや庭も多いです。炭はガソリンスタンドやスーパーに売っていますので、備え付き住宅だった場合は是非ブラジルバーベキューを楽しんで下さい。
アパートの場合、子どものための「落下防止ネット」もついている場合もありますが、ついてなくて必要な場合は大家さんと交渉の上、自己で購入・取付することも可能です。
キッチン cozinha
ガスオーブンが主流で、ガスコンロについていることがほとんどです。
また、キッチン台日本のステンレスシンクとは違い、御影石が主流です。
熱い鍋を直接置いたり、生地をこねたりするのに便利です!
手入れも普段は水拭き、念入りの時は中性洗剤を付けた食器用スポンジで
洗うだけなので簡単です。
ブラジルのシンクは小さくイラっとしますが、賃貸の方は数年我慢を。。。
洗濯ルーム área de serviço
日本と違うのは、バスルームの近くではなく、キッチンの近くにあります。
脱いだ洋服を持って行かないといけないのは面倒ですが、
料理や食器洗いの合間に洗濯をすることが多いので、家事動線の観点で言うと結構便利です。
Tanque(タンキ)という掃除専用の水道場があり、洗濯板と
一体となっているタンキは洗濯前の下洗いなどに便利です。
え?日本にはタンキがないの?じゃあ、ぞうきんとか掃除の
汚いものはどこで洗うの?
言われてみればそうだ。庭とか風呂場よねぇ。。。
トイレ・バス banheiro
基本ユニットバスで、トイレとシャワールームはガラスボックスの中にあります。
シャワーはアパートだとガスまたは電気、家だとソーラーのところもあります。
バスはついていないのが基本ですが、探せばついている家もあります。
トイレはトイレットペーパーを水に流せないのでご注意を。
流してしまうと詰まりやすくなるので、ゴミ箱に捨てます。
ブラジルの家の特徴はトイレとシャワールームが多いのが特徴。
ブラジルで日本と違うのはトイレとシャワールームの多さ。
例えば80平米くらいの広さでも、トイレとシャワーは最低2つ
あったりします。
掃除が大変だからトイレとシャワールーム3つもいらないんだけど。
その分部屋が広い方がよくない?
トイレとシャワールームが3つあるなんてすごいいいのよ!
そこを部屋にするなんてもったいない!
日本と感覚が少し違うのはブラジル人にとっては
「自分の部屋がsuíteで自分専用のトイレとシャワーがあるのはあ・こ・が・れ」
ちょっぴりステータスのようにも感じます。
ランドリールームの横にもお手伝いさんが使う専用のトイレも
ある物件もあります。
ブラジル住宅探しのチェックポイント
セキュリティ
- ポルテイロ(門番)の有無
最近は人権費の削減のために、門番を置かず、セキュリティ会社で「リモート管理」を
しているところも増えています。 - 門番の勤務態度
- 住宅周りの街灯の数
水回り
水漏れなど水回りのトラブルがブラジルでは非常に多いです。
住宅の下見のときにもし水道がでるようであれば、以下を確認すると良いでしょう。
- 水漏れがない
- トイレの水はよく流れる
- シャワーはきちんと熱いのがでる
駐車場
- 屋内か屋外(屋根があるか)
- 駐車のしやすい
- 門の出入りがしやすい
ブラジルの住宅は間取りが同じでも、付属部品から作り付け家具まで
内装はオーナーの好みで作りますので、どれ一つとして同じ内装の部屋は
存在しません。色々見て回ると面白いですよ~。
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