前回の記事ではブラジルのコロナ感染者数が世界第4位になったことをお知らせしましたが、たった数日で3位になってしまいました。このコロナの影響で多くの駐在の方が日本へ帰国されたそうですが、ブラジルに残っている方もいらっしゃると思います。
自粛生活を送られている日本人の皆さん、一緒に頑張りましょうね!!!
サンパウロ州は段々と寒くなってきました。昼間の気温も10℃台になってきました。
ブラジルは1年中暑いと思われがちですが、地方により、普通に寒いし、冬があるのです。
9年間、サンパウロの冬を肌で感じてきた筆者がその経験を元にすぐにできる風邪予防の方法を紹介します。
喉・鼻・肌の保湿
冬はとにかく乾燥するので、風邪引き始めは鼻や喉が一番やられやすいです。水分をこまめにとって、外から帰ったらうがいをしましょう。ウィルスは乾燥する粘膜や肌につきやすいので、肌の保湿も大事です。
喉の保湿
室内では加湿器(humidificador)を利用するのが有効です。
部屋は加湿器で60%くらいの湿度を保つようにするといいですよ。
以前、副鼻腔炎でブラジルの耳鼻科に行ったときに、このようにアドバイスされました。
加湿器は日本のでもブラジルのでもいいです。ブラジルの加湿器は日本の加湿器のように細かい湿度設定などはできません。作りも簡易的です。両方使ったことがある乾燥ですが、日本の加湿器は多機能で機能が良い分、お手入れがちょっと面倒に感じました。ズボラな私にはブラジルの加湿器が向いていると思いました。機能性を重視したい方は日本から持ってくると良いでしょう。
鼻の保湿
サンパウロの冬は本当に乾燥するので、よく鼻血を出す子どもが多いです。普段から、鼻の中を保湿状態にしておくと風邪対策になります。
鼻の保湿に使える薬局で買える便利なもの
Solução fisiológica
生理食塩水です。鼻うがいはもちろんのこと、眼洗いにも使えるので、常備しておきたいです。生理食塩水だから目にも鼻にもしみません。
Rinosoro
鼻づまりのとき有効で、色々な種類が売っています。鼻うがいが苦手な人もスプレータイプで使いやすいです。
肌の保湿
わが家はCetaphil(セタフィル)を使っています。息子は生まれつき乾燥肌で、赤ちゃんのときは何を塗っても肌がしっかり保湿されなかったのですが、唯一、セタフィルがしっかり保湿されたんです。
ブラジルではどこの薬局でも売っていますよ~!輸入品なので少し高いです。日本で買った方が安いので、もし愛用されている方がいらっしゃいましたら是非日本で買ってきてください。特にコストコは安いです。
唇も乾燥してくるので、リップクリームも必需品です。ハンドクリームやリップクリームはカカオやはちみつ、プロポリスなどを原材料にしたブラジルならではの保湿グッツがたくさん売っています。
のどの違和感を感じたらすぐにプロポリススプレー
ブラジルといえば、プロポリス。ブラジル土産としても定番中の定番ですね。せっかくブラジルに住んでいたらプロポリスを使わない手はない!のです。「のどがなんだかイガイガする」、と違和感を感じたら、早めにプロポリススプレーを使うと悪化を防ぐことができます。ただし、プロポリススプレーは完全に喉がやられてしまってからだとあまり効果がないので、「あれ?」と感じたタイミングですぐに使うのが効果的だそうです。
薬局で買えるものだとコチラがおすすめです。娘が喉が痛くて救急に行ったときに、処方されたプロポリススプレーなのですが、これが結構効いたのです。
プロポリスはスプレーだけでなく錠剤タイプなども売っています。普段ヨーグルトなどにかけて摂取しても風邪に強い体づくりができると思います。プロポリスもどこの薬局でも売っていますが、専門店にいくと品質の良いプロポリスが売っていますし、おすすめも教えてもらえます。
リベルダーデのムラサン健康食品では薬局では売っていない様々なプロポリスが売られています。日系人の店員さんも日本語が通じますので、安心してお買い物ができます。
マスクを活用
このコロナ渦でどんなマスクが効果があって、マスクは果たしてウィルスを防ぐのか?話題になりました。
そこで、私もマスクについて色々と調べました。
マスクは隙間からウィルスが入るので、鼻・頬周りをフィットさせ、自分の顔に合うものを使うのが大切です。
どのマスクもウィルスの侵入を100%は防ぐことはできないんです。
じゃあ、なんのためにマスクをするの?
マスクをすることで喉が保湿され、
ウィルスが乾燥した粘膜につくのを防ぐ効果があります。
前回の記事でブラジルではマスクをする習慣がなかったことを書きました。サンパウロでは外を歩くときはマスク着用が義務化されました。コロナを機に今後風邪予防にマスクをする習慣がブラジルでも根付くかもしれませんね。
ウィルスを完全には防ぐ保証はありませんが、喉の乾燥を防ぐためにマスクを活用するといいですね。
インフルエンザの予防について
ブラジルでは3月辺りからインフルエンザが流行します。
とよく言われますが、ブラジルに来て9年間、少なくとも私の周りの人でインフルエンザに罹ったという人を一度も聞いたことがありません。日本の冬の方がもっとよく聞きます。ブラジルでは本当にその程度なので、インフルエンザについてはあまり神経質にならなくてもいいと思います。
我が家はワクチン消極派なので、インフルエンザのワクチンは毎年打ちませんし、子どもにも打たせませんが、一家全員ブラジルでインフルエンザに罹ったことはありません。ワクチンに関しては人それぞれ考え方があると思うので、おすすめも反対もしません。ブラジルではこの時期にインフルエンザワクチンキャンペーンを打ち出すので、SUSカードを持っていれば、高齢者、妊婦、子どもは優先的に無料でワクチン打ってくれますし、私立のワクチンセンターでも有料にてワクチン接種はできます。
寒暖差に気をつけろ!!!衣がえのワザ
サンパウロで風邪を引き始めるきっかけはこの「寒暖差」です。今は朝昼晩、1日長袖でもよいですが、秋になる前、冬から春になる季節の変わり目が要注意です。
3月~4月 羽織もの、薄手の冬服を出し始める
朝晩が涼しくなり始めます。昼間は半袖でOK。夜、パジャマは完全に長袖長ズボンに切り替えましょう。ここがポイントです。夜は半袖で良いとしても、朝に気温が下がり、寝冷えして風邪を引くパターンが多いからです。室内は寒くても屋外は太陽が当たって暑いので、1日のうちに長袖に着替えたり半袖に着替えたりする時期です。
5月 厚手の冬服を出し始める
朝晩はだいぶ涼しくなるので、フリースなどの厚手のパジャマや普段着を出します。昼間も涼しくなるので、終日長袖の日が増えます。
6月 厚手の羽織ものを出し始める
かなり冷え込むようになり、市によっては外出時にダウンジャケットが必要。所により、羽毛布団や厚手の毛布が必要になってきます。サンパウロ市は寒いです。私が住んでいるインダイアツーバは温暖な市なので、サンパウロより5℃ほど気温が高いです。
サンパウロ州の冬は思っていたよりも寒いけれど、日本の冬ほどは寒くないよ。日本の10月下旬くらいの寒さがピークで、それが終わるともう春だよ。
でも私たちは寒いから手袋やマフラーも使うの!サンパウロ州の寒い地域では0℃になる場所もあるのよ。
冷える足元対策は必須!
足元が冷えると全身も寒さを感じますよね。ブラジルの冬で足元の冷え対策は必須中の必須です。床がタイルの場合が多いからです。夏はひんやり気持ちいのですが、冬は地獄です。靴下、スリッパ、ルームシューズを活用しまししょう。
私が移住したころはスリッパやルームシューズはブラジルにあまり売っていなかったけれど、今はダイソーなどでも手に入るようになったよ~!
サンパウロの冬の必需品チェックリスト
◎必須 〇地域によってあると良い △必要であれば
◎加湿器
◎Solução fisioógica
◎Rinosoro
◎プロポリススプレー
◎全身用保湿クリーム
◎リップクリーム
◎ハンドクリーム
◎ルームシューズ、靴下、スリッパ
〇フリース、ダウンジャケット
〇羽毛布団 (ブラジルには売っていないので日本から持ってきてね)
△手袋、マフラー
△靴下滑り止め用のり
コロナと風邪に負けないよう健康に過ごそう!
あとは適度に太陽に当たる、運動する、睡眠をしっかりとるなど月並みのことを気を付けたらいいですね。ブラジルの冬の気候って住んでみないとなかなか想像ができないと思いすので、サンパウロ州の冬の気候と特徴に特化した対策をお伝えしました。
ブラジルはコロナ感染者数がピークに達し、医療崩壊寸前状態です。この時期にはなるべく病院に行くことは避けたいもの。しっかり風邪予防をして健康に気を付けましょう!
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