SUSカードを作ろう!ブラジルの公立と私立病院の違いや保険

ブラジルの医療医療・健康

前々回の記事でブラジル生活ですぐにしたいこととして、
CPFの取得、運転免許の取得、ポルトガル語の学習の3つをあげました。
CPFの次に「SUSカードを作る」という項目を入れて欲しいと思います。

1.CPFの取得
2.  永住権の取得
3.SUSカードの取得
4.運転免許書の取得
5. ポルトガル語学習

ブラジルの医療サービス

ブラジルと日本の医療の違いといえば、保険システム
日本では国民保険さえ加入していればどの病院でもかかることができます。

  1. ブラジルは公立病院であれば無料で医療サービスが受けられるSUS
  2. 私立病院や私立クリニックの医者が提携している民間保険会社

があります。1は完全無料、2は毎月保険料を支払います。

公立の病院であっても民間保険が使える部門があったり、
逆に私立の病院であってもSUSを受け付けたりする部門があります。

ブラジルで病院にかかる方法3パターンを保険の種類別に解説します。

ちなみに、歯科は別の歯科専用の保険があります。
歯科の利用の仕方は以下の3パターンに大別されるのは同じです。

1 SUS(Sistema Único de Saúde:統一医療システム)

日本の国民皆保険のようなものです。
CPF(納税者番号)を持っていて、ブラジル在住者であれば誰でも居住地区の
Posto de Saúde(診療所)でSUSカードを作ることができます。
SUSカードを持っていると診療所で予防接種が無料
接種できたり、薬を無料でもらうことができます。

※コロナワクチンは診療所でなく、別途会場行われています。

メリット
・診断費や薬代が無料
・SUSカードがなくても救急の場合、受け入れしてもらえる

ブラジル移住初期に救急車で運ばれた時(無保険)の過去記事はこちら

感電し、救急病院へ

デメリット
・設備や医師不足
・待ち時間が長い
・予約日が数か月先になる

SUSカードを作るのに必要なもの

・CPF (納税者番号)
・identidade (身分証明書)
・comprovante de endereço (住所を証明できるもの
※自分名義の公共料金の郵便物などがない場合は
certidão de casamento 結婚証明書など、
名義人と一緒に同居していることを証明できる書類

無料で薬をもらえる方法

初回利用では登録のため、SUSカードを作ったときと同じ書類を持参します。
以降はSUSカード、身分証明書、処方箋を持っていくだけです。
民間保険のお医者さんの処方箋でも大丈夫です。

薬はそのときに在庫があれば無料でもらえます。
種類によってはない薬もあります。受付のときに処方箋を見て知らせてもらえます。
なければ、普通の有料の薬局に買いにいくしかありません。

2 民間保険 convênio, seguro de saúde

ブラジルで医療民間保険は銀行系、外資系などかなりの会社やプランがあります。
また、住んでいる地域内でしか使えない保険特定の病院だけで使える保険
限定のものもあります。もちろん、ブラジル国内で使える範囲が広かったり、
すれば保険料もそれなりに高くなります。

電話予約や初診で民間保険の名前を聞かれることが多いので、
加入している保険の名前はいつも覚えておきましょう。

メリット
・働いている企業が一部負担してくれていたら、少ない保険料金で済む
・日本のように〇割負担、ではないので、保険に加入さえしていれば
病院の窓口で自己負担分のお金を支払う必要はない
・出産も個室などは別料金になる場合もあるが、それ以外はすべてカバーされる
・ガン治療などの高度医療についてはプランによるが、日本のように、がん保険に
 別途入る必要はない
違う会社の民間保険の掛け持ちは可能、その分、医者、病院、検査機関の選択肢が増える。
デメリット
・企業でなく、個人加入だと月額保険料は割と高額
・加入している保険会社と提携している医者でなければと診療を受けられない(または自己負   担)。
民間保険会社のお医者さんへ対応が悪いと、お医者さんが契約を解除し、患者はその民間保険をもう使えなくなる
加入プランによってカバーされる医療サービスが違うので、確認が必要

3 自己負担 particular

駐在員の方は民間保険に会社が入っているか、
または会社によって2パターンの自己負担になる場合があるようです。

1)レシートをもらって、会社が負担してくれる
2)まずは自己負担で支払い、レシートを会社に渡し、後日会社が返金してくれる

メリット
どの病院でも医療サービスを受けることができる
・民間保険患者よりも予約を早く取れることができる(お医者さんに100%お金が入るので、あからさまに優遇対応)
デメリット
高額な医療費を一時、自己負担しなければならない
儲け主義の医者にふっかけられる恐れあり
ブラジルには自己負担のみの診療をしているお医者さんも数多くいます。保険を使わず、自己負担でもかかりたい患者さんがいるということですから、それなりの評判やサービスをしているお医者さんもいます。
ブラジル人 医師
ブラジル人 医師

いつでもwhatsappでメッセージを送って医療相談をしてくれる医師も。

自己負担診療の理由が儲け主義の医者だから評判の医者だからできるのか、診療費やお医者さんの人柄やサービスの口コミをよく聞いてくださいね。出費はかさみますが、いざというとき緊急で信頼できるお医者さんに診てもらえるのなら、それはそれでありだと思います。

3つのサービスを上手に利用しよう

子どもたちのSUSカードは作ってあったのですが、実はわたしたち夫婦が
加入したのはつい最近。
SUSで大人が無料で予防接種できることも、無料で薬がもらえて、
それがどこでもらえるかもブラジル人夫でさえも全然知らなかったのです。

民間保険に加入していると、わざわざ予約日や待ち時間の長い
無料の病院に普段行きません。

SUSで無料で薬がもらえると知人から聞いたときは、
数年間なんという損をしていたんだ!と思いました。
ブラジルの薬は割と高額です。
特に抗生物質となると、一箱100レアル近くしたりします。

 

summereyes
summereyes

1年前、親不知を抜いたのですが、その抗生物質があるかどうか
初めて市の薬局に行き、お薬をもらえた時はとても感動しました!!!

ケン
ケン

そうだ、そうだ、高い所得税払ってるんだからそれくらい無料でもらわないと!

本当にその通りです。ブラジルは税金が高い国にもかかわらず
国民が受けられる恩恵って
無料の予防接種
無料の学校、病院
くらいしかないんです。

だけ、だけですよ!!!!!

一見、無料っていいじゃん!って思いますよね?
でも残念ながら無料のブラジルの学校、病院のサービスや質のレベルは
日本とは程遠いレベルなのです。
政府が泥棒せずに、公立の教育、医療にもっとお金を投資してくれれば
貧富の差のあるなしに平等な教育と医療が受けられるはずなのに。。。

民間保険に加入はしていても、SUSや自己負担も上手に利用する
のがブラジルでのベストな医療サービスを受ける方法
と思います。

ブラジルに住むに当たって、CPFを作ったら、

SUSカードを作ることを強くお勧めします!!!

ところで駐在の方薬代まで会社が負担してくれるところも
あるのでしょうか?もしそうでなければ、SUSを作っておくといいですね。




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