みなさん、こんにちは。めっきり寒くなり、昨日から羽毛布団を引っ張りだしました。気持ちが良くて朝なかなか起きられません。ブラジルコロナ感染者数の増加や大統領に関するニュースが日本でも報道され、日本から心配の声をかえてもらうことが増えました。ありがとうございます。当ブログの読者様はブラジル在住よりも日本在住の方の方が多いので、コロナと関係ない記事を更新するときはコロナが終息するまで、冒頭に「ブラジルコロナの近況」添えることにしました。
ブラジルコロナ最新情報 5月30日時点
- 感染者数 465,166人, 死亡者数 27,944人
- 1日の感染者数の増加ペースは多いときは1,000人台で、死亡者数のペースはアメリカを抜いた
- 死者数は世界第4位に
- 貧困地区や低所得層、アマゾンなどでの感染拡大が深刻
- アメリカはブラジルからの渡航者の渡航を禁止。トランジットも禁止。つまりアメリカ経由では日本に帰国できない。
- ボウソナロ大統領の国民支持率が過去最低を記録
- サンパウロ州では経済活動の自粛を6月15日まで延長するものの、1日より、段階的に緩和
暴走ナーロ大統領はますます暴走中。ブラジルはまだまだピークなのに日本と同じように、もう段階的緩和しても本当に大丈夫?
段階的緩和って。。これフェイクニュースじゃなくて?
ブラジルで手作りマスクを作ろう!ブラジルの手芸事情
サンパウロ州政府によれば、マスク着用率が上がったこと、手洗いの習慣が定着したからもう大丈夫とのことですが。。生活者目線で見れば大丈夫には思えません。さて、前回は
を紹介しましたが、ブラジルの手芸店ではどんなものが売っているのか?日本に比べてどうか?
ブラジルの手芸事情をお伝えします。
手芸上手な年配者、裁縫ができない若者
日本では小学5年生から家庭科の授業が始まり、裁縫や調理実習を通して、裁縫や料理の基本を学びます。裁縫セットもそのために全員が購入しますね。一方、ブラジルでは家庭科の授業がないので、家庭で教わらない限り、220~30代の若者には裁縫のサの字も分からない人が多く存在します。
軍国主義時代の教育下ではブラジルにも家庭科の授業がありました。この時代の教育を受けていた世代は裁縫がとても上手で、編み物やクロシェを趣味にしている年配者の方がたくさんいます。そしてハンドメイドのものを売る市場に出品して売り出しています。時々市販のものより、手作り品の方がセンスが良くて便利なものがあったりします。ブラジルに来たら、是非手作り市で掘り出しものを探してみてください。
バービーのドレスは手作り品で購入。おもちゃ屋さんで売っている別売の服よりも豪華!
便利な仕立て屋さん Costureira
ブラジルでは洋服の裾直しやほつれ直し、またオーダーメイドの衣装やドレス、服を作ってくれる仕立て屋さんがたくさんあります。料金も安価で、日本よりも手軽に持って行って直してもらうことができます。裁縫が全くできなくても、ブラジルでは生きていけます!裁縫が全くできない、興味がないという方はもうここで以下の記事を読むのをストップしてもいいほどです(笑) いや、行かないで!(本音)
日本にいた時は仕立て屋さんのお世話になったことは1度もなかったのですが、ブラジルの既製服はズボンやロングスカートの裾が日本人には長かったり、縫製が悪くてほつれたりすることが多く、何度かお世話になっています。
でも裁縫の基本ができる人、ミシンを持っている人であれば、簡単な修繕であれば、自分で直した方がよっぽど安く済みますから、ブラジルに住む際は日本から裁縫道具やミシンを持ってこられると良いでしょう。
仕立て屋で使えるポルトガル語
- Por favor fazer a barra. ほつれを直してください。
- Por favor ajustar a barra. 裾を直してください。
- Por favor torcar elástico de calça. ズボンのゴムを替えてください。
ブラジルの手芸用品店の様子
手芸用品店はポルトガル語でarmarinhoといいます。
手芸用品店ではタぺサリーやパッチワークなどの講座を開いているところもあります。ブラジル滞在の良い思い出になると思います。
今はコロナ渦で手作りマスクを作る人が多いので、店頭営業をしていますし、デリバリーサービスもしています。
ブラジルらしい柄の布をお土産にいかが?
パイナップルなど、ブラジルならではのトロピカルな柄が充実しているので、裁縫が好きな日本人の方へのお土産にも良いと思います。
また、フェスタ・ジュニーナでよく見られる、chita, chitãoというカラフルな布生地も可愛いし、ブラジルならではです。
サンパウロ市の25 de março とボンヘチ―ロに行ってみよう!
25 de março (通称 ヴィンチシンコ)
地下鉄São Bento駅近くにある、超有名問屋街通り。アクセサリー、パーティーグッツなどのお店がたくさんあります。ブラジル全国からショップのオーナーたちがこぞって買い付けに来ます。いつも人でいっぱい。手芸用品店も軒を連ね、布や装飾用品も山のように売られているので、見ていても楽しい場所です。
スリに気を付けてください。道も狭く、人でゴミゴミしているので、行くのはコロナが終わったらにしましょう。
Bom Retiro ボンヘチ―ロ
ブラジルの韓国人街。地下鉄Tiradentes駅付近の、韓国レストランやスーパーがある地区です。ブラジルに住む韓国人の多くが服飾・繊維業に従事しています。布生地や洋服が他よりも安く買うことができます。
ひったくりに気を付けてください。
手芸店で役立つポルトガル語集
- linha 糸
- renda レース
- fita リボン
- lã 毛糸
- botão ボタン
- elástico ゴム
- agulha 針
- tecido 生地
- estampa 柄
- estampa listrada リスト柄
- estampa bolinhos ドット柄
- estampa xadrez チェック柄
- de poliestér ポリエステルの
- de algodão 綿の
- de flanela ネルの
- de cetim サテンの
- Por favor, quero 1 metro deste tecido この布を1メートルください。
ポルトガル語ができなくても↑とりあえずこの一言が言えれば買い物できるよ~!
日本語の「ボタン」はポルトガル語由来だよ!
その他の道具の用語はこのサイトが分かりやすいです。
Esses acessórios de costura vão facilitar muito a sua vida
日本から持ってくるとよい裁縫道具
道具はブラジルでも大抵なんでも揃いますが、ほとんどのものは中国製の輸入品で、つくりは日本製に比べてちゃっちい印象。
小5から使っている裁縫道具が立派に見えます。20年以上前のものなのに、何一つ壊れていません。私は基本の裁縫くらいしかできないので、裁縫道具に関しては詳細にお伝えすることはできませんが、ブラジルの手芸店で見たり、買ってみたりの感想です。
tesoura para tecidos 裁ちばさみ、糸切ばさみ
刃物、はさみは切りやすさでいったら日本製の右に出るものはいないでしょう。
linha de algodão 綿の糸
ブラジルはポリエステルの糸が主流のようで、綿の糸をみかけません。必要な方は買ってこられるとよいでしょう。
diz チャコペンシル
最近やっとチャコペンシルらしきものを見かけるようになりました。しかしながら、「鉛筆系」だけは、日本製が絶対にいいと思います。なぜなら、ブラジルは鉛筆の質が全般に悪いからです。このことはまた文房具事情の記事を書きたいと考えていますので、そこでお伝えします。私がブラジルに来たころは、これがなくて、色々な手芸店を廻りましたが、普通の黒鉛筆だけでした。白のチャコペンが欲しかったのですが。日本に一時帰国したときにチャコペンを買いました。
Tecido com estampa de personagem キャラクター系の布生地
ブラジルには日本ほどキャラクター系の布は充実していません。全くないと思ってたら、最近はキティちゃん(写真右)を見かけました。でも日本の生地(左)に比べて一目瞭然、プリントの質や布の厚さも全然違います。
ブラジルの幼稚園では日本の幼稚園のように手作り手提げバックなどの類は全く要求されません。必ずしも必要ということはありませんが、お子さんをお持ちの方で手作りのものを作ってあげたい方は是非日本からキャラクター系の生地は買ってきてください。日本で買えるアンパンマン、トーマス、新幹線、ポケモン、ドラえもん、ディズニー系などなど。特に男の子向けのキャラクターの布生地はこちらでは皆無です。
gaze ガーゼ
ブラジルのガーゼって、日本のに比べて随分目が粗く、ふわふわって感触でないんです。布屋さんでメートルで売られているのも同じ。日本の赤ちゃんに使うガーゼハンカチはまさに神心地。今回のマスク作りにもこれが役立ったのです。ガーゼは絶対に日本派。
ブラジルに来たころは仕立て屋さんも手芸用品店もポルトガル語で自分が頼みたいことを何というか分からなくて、義母に聞いたり、何度か通って新しい単語を覚えたりしました。最初はドキドキするかもしれませんが、今回紹介した単語がお買い物のお役に立てばうれしいです♪
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