4月19日 ブラジル・インディオの日

dia do indio文化

毎年8月9日に「国際先住民の日」がありますが、
ブラジルではそれとは別に4月19日にインディオの日があります。
毎年、この日は学校でもインディオの文化を学ぶ活動します。

懐かしいファビ、2歳のときのダンス発表の後

ファビインディアンの日

ブラジルの先住民はアジア、オセアニアから大陸移動し、ブラジルに定着しました。

わたしたち日本人と同じようなルーツを持っているので、

日本人が先住民の恰好をすると様になりますね!

日本ではブラジルといえば「アマゾン」

アマゾン先住民のドキュメンタリーなどをよく放送しているので、

なんとなくイメージとして思い浮かぶのではないでしょうか。

では実際、ブラジルに住んでいるわたしたちにも身近な存在であるか?

答えはNO

保護居住区に住んでいたり、都会に出て私たちと同じように生活している人も
いますがなかなか交流する機会がありません。

summereyes
summereyes

アマゾンを旅行したことがあるブラジル人も意外に少ないです。

インディオの日を機に、ブラジルの先住民について知ろう!

ブラジルのどこに住んでいるの?

ピアウイー州、リオ・グランデ・ノルチ州以外の州に住んでいます。
約55%以上のインディオは法定アマゾン
その他ではアクレー、アンパー、パラー、ロンドニア、パラー、

ロライマ、トカンチス、マットグロッソ、マラニャン州の西部に住んでいます。

何人住んでいるの?

ブラジルがポルトガルの植民地になる1500年以前は推定300万人が住んでいたとされます。

2010年の統計によると、現在は約81万7千963人の先住民族が住んでいます。
ブラジル全人口比の0.47%です。
305もの民族が存在します。

インディオの中には未だ外部の人と接触を持たない部族もいます。

「インディオの日」の始まり

1940年、アメリカ大陸の先住民の指導者たちが参加した「第1回全米先住民会議」が4月19日にメキシコで行われました。

「政府によるインディオの日の制定」が会議の提言項目としてかかげられていたので、1943年にヴァルガス大統領によってこの会議が行われた4月19日を「インディオの日」としてブラジルの憲法に制定されたのです。

以来、この日は先住民文化、伝統、芸術を評価し、先住民族の人権を考える日となっています。

1967年に設立されたブラジル国立先住民保護財団(FUNAI)が先住民の権利や保護を担い、土地の境界制定、政策と開発を行っていますが、差別や偏見による暴力行為は残念ながら今でも残っています。
また、先住民の土地への不法侵入、天然資源の搾取、土壌や水の汚染などは深刻な問題です。

summereyes
summereyes

自然と共存し、自給自足の生活を営んでいた先住民。

人間の経済史上主義の被害者ともいえますね。

トゥピ語由来のブラジル・ポルトガル語

ブラジルでは食べ物や人名、地名、動物、植物の名前など、生活の中の様々な言葉に
トゥピ―族の言語であるトゥピ―語の言葉が語源となっているものがたくさんありあります。
その数はなんと2万語にのぼります。

例 caju(カシュー)
milho (とうもろこし)
batata-doce (さつまいも)
mandioca(キャッサバ芋)
abacaxi(パイナップル)
abóbra(カボチャ)
mamao(パパイヤ)

これらの食物はポルトガルの植民地化以前より、インディオが栽培していたものです。

日本でもブームになった「タピオカ」トゥピー語なんですよ~!

わが街Indiatuba(インダイアツーバ)も「インダイアの木がたくさんある」という意味です。」
市内にもRua Bororo, Avenida Itororoなどトゥピ―語由来の通り名がたくさんあります。
観察していると、なんとなく、この響きはトゥピ語由来なんだろうな、というのが教えられなくても
分かってくるほどです。

ポルトガル人が最初に接触したのが、当時沿岸部に住むトゥピ語を話す民族だったことから、

多くの言葉が残りました。

summereyes
summereyes

なんとなくかわいい響きが特徴ですよね。

リオの有名な「イパネマ海岸」もトゥピ語!

インディオの言葉は部族によって1800もの異なる言語が存在していますが、

その多くが消滅の危機に瀕しています。

ブラジルに根付いたインディオの生活習慣

  • 毎日シャワーを浴びる
  • ハンモックで寝る
  • 薬草の使用

こちらもインディオからもたらされたもの

ポルトガルがブラジルの文明に大きな発展をもたらしたのも事実ですが、
今のブラジル文化や言語はインディオの恩恵の上にも成り立っているということが分かります。

深刻なコロナ感染で存続の危機

1500年以降、先住民たちにがこれまで経験しなかった疫病がヨーロッパから持ち込まれ、

の人口が減ってしまいました。

歴史がまた繰り返されとうとしています。

違法な金鉱労働者が不法にインディオの土地に侵入、森林伐採、採掘することで

先住民にコロナの感染を増加させてしまっています

52,494人の感染、1,039人の死亡がこれまでに確認されています。

インディオの日を通じて、先住民の文化知識を深めるだけでなく、
彼らの健康と存続を祈りたいです。

インディオの暮らしは、こちらのサイトが写真がとてもきれいで、説明がシンプルで

わかりやすいです。アマゾン熱帯雨林の減少についても学べます。ご覧ください。

先住民族の生活 | 特定非営利活動法人 熱帯森林保護団体(RFJ)
アマゾンに住む先住民族の「食」や「祭り」などの生活をご紹介しています

 

 

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