七夕ー祈りと信仰心の大切さに気が付いてほしいー

星日本語教育

七夕の日はコンドミニアムの池の近くに生えている笹を取ってきました。

七夕の祈り

昨年は近くで取ってきた「笹に似た木」を取ってきたのですが、今年は笹を見つけてより本格的に七夕飾りを楽しむことが出来ました。

子どもたちにもブラジルと日本、両方の文化に触れて欲しいので、季節の行事はなるべく家庭内で毎年行うようにしています。

日本語の生徒にこうした季節や日本の伝統行事をおしえていくうちに、日本にいたときは何気なくイベントとして楽しんでいたことも、今は一つ一つに歴史や願掛け、宗教的な意味について知る事が出来ました。日本人は普段、「自分には信仰心も特に宗教もない」という方が多いと思いますが、初詣、受験祈願、神社などにいくことを禁止されている宗教に属していない限りは1回もしたことがない、という方は少ないと思います。

コロナが世界で大流行したことで、自分自身と周りの人の健康をどれほど祈ったでしょうか。

七夕も「祈る」行事ですよね。

祈る

その行為は信仰心があるということ、そして皆が祈るという念は偉大な力があると思います。

そういう心の在り方をもっと大事にしていきたい、みんなにもそうして欲しいと願います。

何かの宗教組織に属したほうがよい、と進めているのではありません。

現に私は特定の宗教がある、という訳ではありません。でも信仰心はあります。それぞれの宗教の考え方にはたくさんの良い教義がありますし、敬う気持ちもあります。

コロナ禍に入って、人間の嫌な部分ばかりが見えるようになってしまいました。目先の効果や治癒ばかり追いかけて、他者を差別化し、批判する世の中にますますなっていますよね。自然や神を敬う心が欠けてしまっていることも感じています。今の皇室問題もそれを体現化いるではないでしょうか。「私が、自分が」優先の結果が皇室の存続を大きく揺るがしてます。

日本人は宗教に対して、警戒を示す人も多いように感じます。歴史的にみると、第二次世界大戦、オウム真理教事件は特に日本人を信仰心から遠ざけてしまったのではないでしょうか。

恐らく戦前の日本人は今よりも、もっと目に見えない力を信じる心があったと思います。それが第二次世界大戦を機に、天皇が神化してしまったこと、敗戦により日本人が持っていた信仰心もいい意味でも悪い意味でも崩れてしまった。

私自身は幼稚園は仏教系、母方の家系は神道、父方の家系は仏教、大学はカトリック系でしたので、一通りの宗教について人生を通して知ることができたのはとても良い経験だったと思います。特に大学のときは、キリスト教のことのみならず、イスラム教、仏教など他宗教についても学ぶ宗教科目が必須でした。その時に教授が「誰の心の中にも信仰心」がある。と言われた言葉がとても印象的でした。また、クリスマスの本当の意味を知ることができたのも大学でした。

今年から子どもたちをプロテスタント系の学校に変えたのですが、想定していた通り子どもたちにはよい影響がありました。毎日授業の前にはお祈りをします。コロナにかかったクラスメイトの家族がいれば祈ります。教育の影響力は大きく、家庭でも子どもたちはお祈りをするようになり、友達の手紙にも「神のご加護がありますように」と今まで書かなかったような文面まで書くようになりました。道徳の時間として聖書を学ぶ時間はとても有意義で、心が豊かになるし、歴史の勉強にもなります。

ファビ
ファビ

カルロスちゃん、食べ物はデウス(神)が作ったものだから残しちゃだめだよ。

と娘が言ったときには仰天しました。

日本の学校教育でも子どもたちに信仰心の大切さを教えて欲しいものです。

神社とお寺の違い

日本神話

日本人として知っておくべき大事なことだと思うのですが、学校の教科書にはでてこないし、教えてくれません。歴史問題や隣国の反応のために大事なことがそぎ落とされてしまった点は残念に思います。神社とお寺の地図記号なんて大人になってそんな地図、まず見ないですから。地図記号より、神社やお寺の参拝の仕方やマナーを教えた方が冠婚葬祭でも役に立つよ。社会見学でもできそうなものです。

神道ってすばらしいのに。八百万の神。自然のものにはそれぞれ魂があって、神が宿っている。日本人がモノを大事にすると言われているのはこの考えが根底にあるからです。

元英語講師がこんなことを言ってはなんですが、英語やグローバル教育うんぬんの前に、自国の言葉、歴史を学びながら信仰心も養うことの方が大事だと思います。

学校で宗教的なことを教えるのをここブラジルでも好まない人もいますし、色々な意見があると思いますが、個人的には学校教育で宗教についてを教えることは大賛成です。

コロナの名目のもと、矛盾だらけのことが起こっていることに一人ひとりが気が付いて欲しい。そんな世の中が早く終わるように、それが今年の七夕の祈りです。

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